50の手習い ジャズサックスに挑む!

若い頃にやっていたジャズサックスに再度挑戦しています。

なんとなく分かったつもり?サックスの音の出し方 その1

楽器の上達に明確なゴールなどあるわけもなく、死ぬまで学習の連続だということは衆目の一致するところでありましょう。当然ながら、それを否定するつもりはさらさらありません。おっしゃるとおりです。というわけで、2021年3月の20数年ぶりの演奏再開から今に至るまで、サックスの音出しについてどんな考えを持って、どのように変遷しているかを紹介したいと思います。

多分、近道はない

これも言わずもがなですが、近道はないでしょうね。なので、ひたすら練習するしかないというのが結論で、その過程で先生について練習することが上達スピードを上げるひとつの方法ではないかとも思っています。思っています、というのは当の私が個人練習しているからですね。資金に余裕がある人は先生についた方がいいと思います。

高音、低音の出し方の違いは体感するしかない?

さて、実際の話として、最初の頃に苦労したのは高音と低音の出しわけです。学生時代はあまりその辺を意識していなかったというか、力任せにやっていたように記憶しています。一番ダメなパターンですね。ただ、意識していなかったと言い切ってしまうと嘘になると思いますし、実際に高音がもっと太くならないかなと考えていたような気がします。

これはこのブログ内で何度か書いているし、これからも書き続けていくと思いますが、現代はとにもかくにもネットに使える情報があふれており、適切な情報を適切に選択して適切に実践することで、30年前には考えられないほどの練習の効率化を実現可能だと思います。というわけで、いろんな情報に当たっていてひとまず行き着いたのが、

 

 高音では息のスピードを上げ、低音では下げる

 

ということです。これは最初はあまりピンと来なかったのですが、あるときになるほどねと思う瞬間がありました。私は学生時代に少し声楽を学ぶ機会があったのですが、声楽では男声、女声ともに高音を担当する人と低音を担当する人が分かれています。女声の場合はソプラノとアルト、男声はテノールバリトンみたいな感じです。さらにそれぞれの中で2つに分かれていたりしますが、概ね2パターンだと考えてよいです。で、男声であればテノールバリトンで声の出し方が違います。テノールは当然高音部分を担当しますので、それ用の発声方法を用います。低音のバリトンもまた然りです。で、これに何が関係してくるかというと、サックスの音を出すときの息の入れ方と、発声するときのそれがほぼ同じではないかということです。

声を出す場合は、息を出しながら声帯をコントロールして発声していると思いますが、サックス演奏の場合には声帯がリードに変わるだけで、息の出し方入れ方は同じと考えると合点がいきます。

初期の頃にはレディーホンカーズというバンドのみなみさんが展開している動画を参考にしていたのですが、その中で高音や低音を出すときに実際にしゃべる感じでやってみてくださいといったものがあって、それどおりに試してみたら非常にいい感じでした。それでその感覚って発声と同じではないかと思って声楽のサイトに行き着いたのですが、これがなるほどなと思った瞬間です。

のどの開け閉め

いろんな動画で、高音の時には喉を閉め気味で、みたいな話が出てくると思います。結論としてはそうなんだと思いますが、私がここまで試してきた経験でいうと、「意図的に」というよりも「結果的に」そうなっているというのが正解だと思います。動画をあげている先生方が意図するところもそこだと思いますし、それは実践でしか身につかない部分なのかなと思います。

前述のレディーホンカーズのみなみさんの話から行くと、実際に高い音を自分の声で出してみたときの喉の動きを見てみればそれは分かると思います。人間は無意識に高音を発するときには喉を閉める、というよりも息のスピードをあげるために息の通る道を狭めます。低音時はその逆です。よくホースに例えることがあると思いますが、ホースの先を指で押すと水が勢いよく出て、なにもしないと普通に水が出るだけというあの例え話です。結局、人間、発声時にはそれが自然とできているのだから、それを応用してサックスの音出しの時にもできるようになればよかろうという話ですね。

長くなりましたので、続きは次回。興味あったら、次回も読んでみてください。